Press Release

プレスリリース

FFヒーターはバッテリーで何時間動かせる?

軽キャンパー ドリームミニ FFヒーター

本日ご見学にいらして頂いたお客様の、「“FFヒーター”って“サブバッテリー”で何時間動かせるの?」とのご質問にざっくりと答えさせて頂きました。

“当店オリジナル軽キャンパードリームミニのBタイプ”は、“サブバッテリー”105Ah(アンペアアワー)“ディープサイクルバッテリー”を使用しています。105Ahとは、1A(アンペア:電流)の電気製品を105h(アワー:時間)使用できるという意味です。

しかしながら、“サブバッテリー”の状態にもよりますが、実際には満充填されて且つそれをフルに使用しきる事はまず不可能で、正規容量の80%位しか活用できないと考えたほうが良いです。つまり、【105Ah × 80% = 84Ah】ですね。

そして、“ベバストFFヒーターAT2000ST”は消費電力がメーカー発表で14~29W(ワット:仕事量)です。仮に平均値の22Wの消費電力とします。(※点火の際負荷が大きかったり、サーモで止まったりするので、この数字もかなりあいまいですが・・・)W数は【A × V(ボルト:電圧)】で求められるので、この式から【22W = 1.83A × 12V】が導き出されます。という訳で前述のバッテリー容量84Ah1.83Aで割って、【84Ah ÷ 1.83A = 45.9h】つまり約46時間連続で使用できるという事です。

かなり長く使える!と思いますが、これは本当に単純に導き出した計算上の数字です。実際には、バッテリーの容量は時間率によって能力値を出してそれを目安にします。“サブバッテリー”に使用される“ディープサイクルバッテリー”は、普通の車のバッテリーの“5時間率”で計算するのではなく“20時間率”で計算しますので、【105Ah ÷ 20h(20時間率) = 5.25A】つまり5.25A20時間連続で消費できる能力があるとみなします。

そして、最初のほうに記述した通り、“サブバッテリー”の容量は80%位しか使用できないと考えたほうが良いので、【20時間 × 80% = 16時間】の計算式から、5.25A16時間連続で使用できる能力(容量)があると考えるのが無難です。

「そんなの割合が変わっただけで最終的には使用できる時間の長さは同じなんじゃないの?」と思いますが、この“20時間率”の考え方がとても重要。すっごいややこしくて自分でも書いてて訳がわからなくなりますが、現実にキャンピングカーの“サブバッテリー”で電気製品を使う場合は、「満充填の場合で5.25Aの電気製品を16時間連続で使える。」と、頭に思い浮かべながら計算したほうがベター。照明やAV機器等、1つだけでなくいくつもの電気製品を並行して使用することが多いと思うので、「全部合わせて???Aだから、もうチョイAを抑えながら使用したほうが良いな・・・」みたいな感じでなるべく使用電力を少なくしながら過ごしましょう。

ちなみに、1回の放電を長時間続けたり、大電流(電子レンジ等)の短時間放電をしたりすると“サブバッテリー”の寿命が縮むので、それらを注意しながら使用する事もお忘れなく。

恐らく、そんな風に考えながら使用している内に、経験則から自分なりのベストな使用法が導き出されると思いますので、ネットや本の情報と格闘しながら“バッテリーマイスター”になれるように頑張って下さい。そして、晴れて“バッテリーマイスター”になられた暁には、私にもその秘訣をぜひご伝授下さいませ。