Press Release

プレスリリース

スバル「軽自動車」生産の歴史に幕

スバルサンバー ラストオフ会

記事タイトルの通り、軽自動車の生産の歴史に幕を下ろしたスバルは、昨日(2012年2月28日)富士重工業群馬製作所にて、最後の軽自動車“サンバー”の“ラインオフ式”を行いました。

スバル“サンバー”の特徴は何と言ってもその走行性能です。このクラスで唯一のリアエンジン直列4気筒エンジンで騒音が少なく、4輪独立サスペンションで振動の少なさにも定評がありました。

またホイールベースも短いので小回りもきき、加速の良いスーパーチャージャーも人気がありました。軽バンの“ポルシェ”とまで呼ばれていた車だけに生産中止は非常に残念です。

54年間でおよそ800万台生産されたとされる富士重工業の軽自動車。他メーカーに全く見劣りしない性能の車が、なぜ生産中止になったのでしょうか?

色々な理由はあるでしょうが、一番の理由はどの記事を見ても書いてある通り、“販売台数の低迷”でしょう。“売れていればやめない”は当然ですからね。ここで近年の軽自動車販売台数内訳を見てみましょう。

メーカー4月~ 3月累計占拠率
2010年(A)2009年(B)(A/B)2010年
スズキ520,731554,48893.932.0
ダイハツ568,432596,16695.334.9
三菱104,179105,44998.86.4
スバル92,73797,36195.35.7
ホンダ154,190158,43297.39.5
マツダ46,95649,98093.92.9
日産141,486136,225103.98.7
スマート0.00.0
その他769084.40.0
合計1,628,7871,698,19195.9100.0
※社団法人全国軽自動車協会連合会HPより転載

上位にランクしている会社は、いずれもTVCMをはじめ宣伝戦略に長けている印象があります。

その事についての良し悪しは私にはわからなく、語る事も出来ないのですが、とにもかくにも激しい競争の上、最も性能が良く個性的であった軽自動車の一つが淘汰されました。

お互い切磋琢磨してきた手ごわいライバルの撤退で、進歩の速度やサービスの向上が多少なりと遅れるのでは?と思ってしまいますが、それは要らない心配でしょうか?

何にしても、これだけ歴史をつくり上げてきた事業を、やめたくてやめる人はいないと思います。富士重工業の軽自動車事業に関わってこられた皆様本当にお疲れさまでした。

そして、次にこのラインを使用するとされている、“トヨタと共同開発したスポーツカー”の生産頑張って下さい。

以下の記事・サイトの情報を参考にさせていただきました。